【初DAP】Hiby R5【ストリーミング対応!】

2020年3月15日

こんにちは、masaです!

昔から音楽は好きで、高校の頃は洋楽ロックに傾倒しギターを弾いていましたが、就職・結婚・子育てと普段の生活が忙しくて音楽を楽しむ時間が持てませんでした。子供も大きくなったこともあり、昨年軽い気持ちで評判の良かった完全ワイヤレスイヤホンのAVIOT TE-D01dを購入、その音質の良さや手軽さからすっかりまた音楽にハマりSpotifyに加入し楽しんでいます。

スマホにワイヤレスイヤホンで満足していたのですが、Twitterを見ているとデジタル・オーディオ・プレイヤー(以下DAP)と有線イヤホンを使っておられる方が多く、見ていたらだんだん物欲が出てきて欲しくなってしまいました。

しかしDAPといってもAppleのiPodやSonyのWalkmanくらいしか思いつかなかったのですが、調べてみると最近は中国製や韓国製が性能の向上で主流になっていて、メーカーや機種がたくさんあると知りました。値段も1万円台から数十万円台と幅広いです。

とりあえず自分の希望として以下の条件を揃えた機種を探しました。

  • 値段は5万円以内
  • 筐体が持ち運びに便利でポケットに入る大きさ
  • 充電端子はUSB-typeCであること
  • Spotify等のストリーミングサービスに対応していること
  • 使いやすいこと

そして今回購入したDAPは『Hiby R5』です。

他にもストリーミングなどあらゆる音源をハイレゾ級高音質にアップスケーリングする機能「DSEE HX」を搭載したSony WALKMAN NW-A100』やエントリーモデルながら音質・機能ともに高評価な『iBasso audio DX160』も候補だったのですが、Sony WALKMAN NW-A100は電池の持ちが悪いという評価があり、iBasso audio DX160はディスプレー供給に問題が発生して、すでに生産完了品となっていました。

R5の特徴

Hibyは日本でも人気の中国メーカーの一つで、ソフトウェア開発を中心に2018年から自社ブランドのプレイヤーをスタートした比較的新しい会社です。ソフトウェア開発が得意で、ハイレゾストリーミングサービスの『amazon music HD』を自社プレイヤーでいち早く対応させたそうです。

R5の特徴です。

  • Cirrus Logic社製「CS43198」をデュアルで搭載
  • PCM384/32、DSD256までのオーディオ入力及び出力に対応
  • Qualcomm社製Snapdragon425を採用
  • NIPPON DICS社製4.4mmバランス出力端子「Pentaconn」を採用
  • Android8.1搭載
  • MQAフォーマットのフルデコードに対応

R5 開封

いざ開封の儀!といきたいところですが、実を言うと今回eイヤホンさんから中古を購入させて頂きました。新品よりお値打ちだったのと、eイヤホンさんなら中古でも3ヶ月保証なので安心かなと。ディスプレイに付属の保護シートを貼っています。ご了承ください。

黒い箱に"HIBY R5″の印字。蓋を開けると…

R5が鎮座しております。カラーはブラックを購入。

手にすっぽり収まるほどの大きさ。ラウンドシェイプで持ちやすいです。小さいけど重量感はあります。素材はアルミニウム合金。

ディスプレイ・サイズは4インチ。今のスマホと比べると小さいですが、筐体のコンパクト化と文字入力のしやすさを考慮すると丁度いいサイズだと思います。

本体右側面に電源・曲戻し・再生/停止・曲送りのボタン。

本体左側に音量ボタンとマイクロSDカードスロットが有ります。本体ストレージは16GB、マイクロSDカードは512GBまで使用可能。誤動作防止のスライドボタンが無いのがちょっと残念。

本体下部に3.5mmシングルエンド端子、4.4mmバランス端子、電源およびデータ転送用のUSB-typeC端子があります。2.5mmバランス端子は有りません。

背面は美しい光沢のある仕上げ。『hiby』のロゴマークがあります。

付属品の保護ケース。

保護ケースを装着するとこんな感じ。純正だけあってボタン等に干渉しません。

保護フィルムが2枚入っています。画面に貼ってみましたが、気泡が入ってしまい「失敗した」と思ったのですが、数日たったらすっかり気泡が消えていました。なかなか良い保護フィルムです。

他の付属品は充電/データ転送用のUSB-typeCケーブル。Hibyのロゴ入りでなかなか高級感あります。

R5 操作系

R5はandroid8.1を搭載しておりスマートホンと同じ感覚で操作できるので、操作に戸惑うことはあまりないかと思います。

特筆すべきは『Google Play Store』が最初からインストールされていることです。本機はGMS認証(Google Mobile Service Certification)を得ているので、最初からGoogle Playが利用可能で様々なストリーミングサービス・ミュージックプレイヤー・ユーチューブ等のアプリがインストール可能です。他のandroid搭載のDAPはGoogle Playがインストールされていない機種も多く、後で自分でインストールする、もしくはメーカー独自のアプリストアで対応しています。

YouTubeアプリをインストールして試聴可能。高音質で楽しめますよ。

標準プレイヤー「Hiby Music」が秀逸

Hiby自社開発の標準ミュージック・プレイヤー「Hiby Music」ですが、なかなか多機能で使いやすいです。

音源の情報が豊富で、ハイレゾ音源には「HR」と表示されます。曲毎のフォーマットやサンプリングレート等の詳細な情報も見ることができます。

音質調整機能も豊富です。イコライザーは10バンドで好きな音質に調整可能。

MSEBではDSPを直接調整し音質を変更することが出来ます。またプラグインでは音場等の調整が可能です。この2つはHiby Music 以外のアプリでも効果があり、例えばSpotifyからの音源でも調整可能です。

DLNAに対応しておりNAS上の音楽ファイルを再生可能。

Hiby link

あとHiby linkという機能があり、スマートホンにHibyMusicアプリをインストールしDAPとリンクさせると、プレイヤーの操作をスマートホンで行えます。曲を聴きながらスマートホンを見ている時、曲の選曲等でいちいちDAPに持ち替えなくてもスマートホンで行える便利な機能ですが、iphone等のiosディバイスではあまり期待しないほうが良いです。DAP側の曲数が増えるとスマートホン側にその情報を得るのに時間がかかり、フラストレーションが溜まります。曲のアートワークも表示されません。ここはHibyさんに改良していただきたいところです。

R5 音質

正直、初めてのDAPなので音質がああだこうだ言えないのですが、ショップで他のDAPを結構時間かけて試聴し比較しましたのでお許しください。

まずは3.5mmシングルエンドから。イヤホンはCampfire Nove CK、ケーブルはNove付属のLitz Wire Earphone Cable、プレイヤーはHiby Musicを使用。イコライザーおよびMSEBの音質調整はオフ。

曲は宇多田ヒカルの「Colors」から。使用したNovaはもともと中高音域が豊かでボーカルが埋もれることなく距離が近い感じで聴かせるイヤホンですが、R5はその特性を素直に出している気がします。低音域の重さはあまり感じませんが程良い厚みが有り、中高域は音の立ち上がりが良く女性ボーカルが真ん中いて前に出てきます。音の解像度はあまり高くはないのですが聞き疲れないゆったりした感じです。

ただ他のDAPと比べて、ちょっと大人しいというか派手さが無いと思います。Fiio M11 pro を試聴した時、音の空間の広さにインパクトを受けたので、R5のオーディオ設定でプラグインの音場をオンにし数値を1.0から1.2に変更すると、丁度良い音の広がりになりました。さらに細かい調整を行いたい場合はイコライザーやMSEBを調整するといいかもしれません。こういった音質の調整を簡単に行え、且つ効果を確認しやすいことがR5の良いところかもしれません。

続いて4.4mmバランスに接続。イヤホンは同じNova、ケーブルを試聴して一番Novaと相性が良かったNobunaga lubs の「姫鶴」に交換し、同じ「Colors」を再生。

3.5mmシングルエンドとは別物の音の分離感です。3.5mmシングルエンドが2D映画だとすると4.4mmバランスは3D映画ぐらい違います。音数の多い曲ですが、それぞれの楽器の重ねかた、左右からの音の振り分け等に圧倒されました。聴き慣れたはずの曲なのに、これが本来のエンジニアが伝えたかった音なのかと聞き入ってしまいました。R5の実力は4.4mmバランス接続で発揮されるのかもしれません。

ストリーミングサービス

R5の特徴でもあるストリーミングサービスの再生も試してみました。私の使用しているのは「Spotify」です。こちらも普段聴いているスマートホンより高音質で楽しめますよ。Wifi接続も安定していて再生が途切れることは無いです。さらに高音質のストリーミングサービス「amazon music HD」でも試してみたいですね。

Bluetooth接続はちょっと残念

bluetooth接続も試してみました。bluetooth4.2、コーデックはaptX、aptX HD、LDACなどの殆どのBluetoothフォーマットをサポートしています。スマートホンで聴くより音質は向上します。ただ接続が不安定です。R5とワイヤレスイヤホンが近ければ安定していますが、2mくらい離れるとプチプチと再生が途切れてしまします。まあ、基本は有線イヤホンを使用するでしょうからいいのですが、折角コーデックが対応しているのに勿体ない気がします。

R5 まとめ

今回初めてDAPを購入したわけですが、素直に買って良かったと思います。R5は最近のDAPのトレンドを一通り満たしておりコンパクトで携帯するのに便利で、且つお値段も5万円以下なのでエントリー機種として十分な性能があると思います。スマートホンとワイヤレスイヤホンのお手軽さもいいんですが、やっぱり専用機での音楽体験は格別です。最近のワイヤレスイヤホン性能の向上は著しいですが、やっぱり現状では有線イヤホンには音質で敵わないと思います。自分好みの音質を探す楽しみも有りますしね。私もなんか新しいイヤホンが欲しくなりました。これがイヤホン沼ってやつですかね?

それでは、また!

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