Noble Audio FALCON レビュー ①

こんにちは、masaです。

先日レビューいたしました完全ワイヤレスイヤホンのAVIOT TE-D01d mk2、なんだかんだ言いながら気にいって使用してます。バッテリー持ちも良く、音質も派手さは無いのですがフラットで聞きやすく、イマイチと感じていたタッチセンサーの操作系も慣れてきたのかあまり誤作動しなくなりました。外音取り込み機能もやはりあると便利です。

さて、今回ご紹介するのは完全ワイヤレスイヤホン「Noble Audio FALCON(以下FALCON)」です。ユーチューバー・アンソニーさんのレビュー動画を観て気になっていました。

普段どちらかといえば辛口批評のアンソニーさんがベタ揉めされていて、一度試聴してみたいと思いeイヤホン名古屋大須店に行ってきました。

他の気になっていたイヤホンを一通り試聴した後FALCONを試聴したのですが、低音は若干迫力が無く物足りない印象を受けましたが中高音が綺麗で透明感のある音質で、試聴した同価格帯の他のイヤホンより音質が良いと感じ思わず購入してしまいました。

Noble Audio FALCON

Noble Audioは、オーディオロジスト(聴覚学者・聴覚専門医)であるジョン・モールトン博士により設立された米国のイヤホンブランドです。ジョン・モールトン博士は、卓越したデザイン感覚と音質チューニングによって“Wizard”と呼ばれており、製品づくりには聴覚学者・聴覚専門医の知見が生かされています。同社製品は、国内外の名誉ある賞を数多く獲得するなど、世界のなかでもハイレベルな高級イヤホンメーカーとして高い人気を誇ります。

同社は高級イヤホンメーカーとしての地位を確立しており、10万円以上するモデルも多くあります。なかなか一般的なユーザーは手を出しにくいですよね?

そんな同社が初めて販売した完全ワイヤレスイヤホンが今回紹介する「FALCON」です。値段も2万円以下で同社の他のイヤホンと比べとってもリーザブルで、発売前から期待度大だったようです。

amazonでのレビューも星5つ中4.5と高評価で音質的に満足されている意見が多く、eイヤホンのワイヤレスイヤホン販売ランキングでも上位にランキング(2020年1月11日現在)されていて売れているようです。

開封

早速開封していきます。パッケージはシンプルな印象。箱の表にジョン・モールトン博士の愛称「Wizard」のサインがありますね。箱の中はイヤホン本体と充電ケース、付属品の入った箱と至ってシンプル。

イヤホン本体です。素材はプラスチック、シンプルで飾らない作りです。ですが側面に白字で印字されたNobleの文字と側面の操作ボタンの色が濃いブルーグレイでNobleのマークである王冠が彫られており格好いいです。

ノズル側の側面に「R」と「L」の印字があり、左右どちらのイヤホンか分かるようになっています。

形状の特徴としてノズルが長くイヤーチップを耳の奥まで入れるタイプのイヤホンです。装着感については後ほどお書きしますが、人によっては耳の奥に入ることに抵抗のある方もいると思いますので、出来れば購入の前に一度試聴することをおすすめします。

充電ケースもこれまたシンプルです。材質はプラスチックですのであまり高級感があるとは言えません。ですが蓋の色が操作ボタンと同じ濃いブルーグレイで統一されており、全体的につや消し仕上げを施しておりますので、私個人としては結構気に入ってます。大きさも非常に小型でポケットに入れても邪魔にならないと思います。

イヤホン本体、充電ケースとも材質をプラスチックにしコストダウンを図りつつも、センスある仕上げでチープには見えないよう努力していると思います。この辺はさすが高級イヤホンメーカーですね。

付属品はePro audio製のイヤーチップ「Horm-Shaped Tips」のS・M・Lサイズ、充電ケーブル、専用ポーチです。

FALCON レビュー

さて、FALCONの良いと感じたところとイマイチと感じたところを以下にまとめました。

良いと感じたところ

・同価格帯の完全ワイヤレスイヤホンと比べ音質が良い(エイジングすると更に良くなるらしい)
・装着感が思ったより良い
・遮音性が高い
・連続再生可能時間が長く急速充電にも対応している
・水没にも耐えるIPX7対応設計
・操作が物理ボタンで行え誤動作が少ない
・今後リリースが予定されているアプリでファームアップデート等が行える

イマイチと感じたところ

・充電ケースから取り出しにくい
・外音取り込み機能が無い
・Qi充電に対応していない

同価格帯の完全ワイヤレスイヤホンと比べ音質が良い

試聴した時、FALCON以外の機種も試しましたが同価格帯の他のものと比べ音質が抜きん出ていると感じました。低音重視のモデルが他にあり、それはそれで聞いていて楽しいのです。しかしFALCONはそういった派手さは無いのですが、音源そのもののサウンドをバランスよく出せていると思います。特にボーカルとアコースティック系のサウンドは艷やかで気持ち良いです。はやりこれは「Wizard(魔法使い)」と呼ばれるジョン・モールトン博士のチューニングがあってこそと思います。

あと、アンソニーさんの動画によると、エイジングを30時間以上行うと音質が更に良くなるということなので、エイジングが終了したら再度レビューいたします。

装着感が思ったより良い

最初ノズルが長いので耳が痛くならないか心配でしたが、イヤホン本体をしっかり装着できると耳にフィットして、装着感は思っていた以上に良いです。装着のコツは軽く耳に入れたあと、イヤホン本体を少し後方に回転させながら調整するとキチッと耳に装着できます。装着がうまくいくと長時間使用していても疲れませんよ。

遮音性が高い

耳の奥にイヤーチップがフィットするので遮音性が非常に高いです。遮音性が高いと周りの雑音が聞こえないので曲の邪魔になりません。これだけ遮音性が高いとアクティブノイズキャンセリング機能は必要無いんじゃないかと思います。

連続再生可能時間が長く急速充電対応にも対応している

イヤホン本体で最大10時間、充電ケース込みで最大40時間の連続再生が可能で、これくらい持てば充電切れに悩まされることは無いと思います(使用するコーデックによってこれより短くなります。apt-xで接続した場合7〜8時間くらいじゃないかと思います。これでも十分だと思います)。また急速充電にも対応しており、イヤホン本体は最大1時間で満充電、充電ケースは約1.5時間で満充電できます。

水没にも耐えるIPX7対応設計

イヤホン本体にはIPX7相当の防水性能が施されています。イヤホン本体を水に30分水没させても耐える性能があるみたいです。スポーツで使用する場合や突然の雨くらいなら大丈夫です。私は試したことは無いのですが、中にはお風呂に持ち込んで装着したままシャワーを浴びている方もいるみたいです。

操作が物理ボタンで行え誤動作が少ない

イヤホン本体で再生開始や停止、曲のスキップや戻し、音量の上げ下げができます。操作は物理ボタンとなっており誤操作はほぼ無いです。完全ワイヤレスイヤホンにはタッチセンサー方式のものもありますが、現状誤動作が起こりやすくあまり好きではありません。ボタンも軽く押し込めば操作できますので、操作する度に耳の奥にグッグッと押し込む嫌な感じは無いです。また、操作ボタンが機器と繋がっていると白くボアと点滅し(※)、充電中はオレンジ色に点灯してなかなか格好いいと思います。(※今後のアップデートで再生停止中だけ光る仕様に変更されるようです。個人的には今のままで格好いいと思うんですけどね。)

今後リリースが予定されているアプリでファームアップデート等が行える

専用コントローラーアプリ「Noble Sound Suite」によりファームウェアアップデート、物理ボタンの設定変更、10バンドのイコライザー機能で音質変更(3つまで設定可能)等ができるようになるみたいです。すでにandroid osではベータ版の提供が開始されているようです。ファームウェアアップデート専用アプリもベータ版で提供されており、ファームウェアVer2にアップデートすることによって①専用コントローラーアプリ「Noble Sound Suite」の対応②ボイスプロンプトの音量を約6dB下げる③操作ボタンの白く光る点滅を再生停止中は光らないように変更されるようです。とりあえず現状でも問題無いので正式版がリリースされてから導入予定です。今後のアップデートでコーデックがapt-x HDに対応してくれるといいな。

充電ケースから取り出しにくい

ここからイマイチと感じたところです。

イヤホン本体を充電ケースから取り出す際、左右のイヤホン本体の間の隙間が狭くイヤホン本体の表面もツルっとしていて指が滑るので取り出しにくいです。何回か摘み損ねて落としそうになったので、ここは一番の欠点かなと思います。

外音取り込み機能が無い

これは良いと感じたところの遮音性の良さとペイオフなのですが、あまりにも遮音性が良いために周りの音が聞こえないんですよね。電車内のアナウンスやコンビニ等のレジの時、いちいち耳からイヤホンを外さないと聞こえません。家の中でも家族に話しかけられても気づかず、怒られてしまいました。遮音性が高いのでアクティブノイズキャンセルは必要無いと思うのですが、外音取り込み機能はあったほうが便利だと思います。

Qi充電に対応していない

これも大した欠点でもないのですが、最近発売される一万円以上の完全ワイヤレスイヤホンの充電ケースはだいたいQi充電に対応しています。まあ、現状でも充電端子がUSB-TYPE Cで急速充電にも対応しているので不便は無いのですが、やはり置くだけ充電に慣れてしまうと端子を差し込むという動作が面倒に感じてしまうんですよね。

まとめ

総合的にあまり欠点の無い完全ワイヤレスイヤホンだと思います。特に音質に関しては有線イヤホンにも劣らないし、完全ワイヤレスイヤホンでもここまで性能がアップしたんだと驚きました。ジョン・モールトン博士、凄え!値段も現在amazoneイヤホンで税込1万6200円となっており、一度試聴して耳にフィットすれば初めての完全ワイヤレスイヤホンとしてもオススメできます!

次回エージング完了後の音質をレビュー予定です。

それではまた!

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